【論語】学而第一(6)~師弟関係と親子関係〜

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こんにちはMassaです。

今回は孔子と弟子の子貢が中国最古の詩篇で儒学の経書の一つである<詩経>について会話をしています。ここからどの様なことが学べるのでしょうか?

今回の句

子贡曰;“贫而无谄,富而无骄,何如?“子曰:”可也;未若贫而乐,富而好礼者也。”子贡曰:“《诗》云:‘如切如搓,如琢如磨’其斯之谓与?”子曰:“赐也!始可与言《诗》己矣,告诸往而知来者。”

子貢曰く、貧(まず)しくて諂(へつら)う事なく、富て驕(おご)る事なきは、如何(いかん)。
子曰く、可(か)なり。未(いま)だ貧しくて楽しみ、富て礼を好む者に若(し)かざるなり。
子貢曰く、<詩>に言う「切(せっ)するが如(ごと)く、磋(さ)するがごとく、琢(たく)するがごとく磨(ま)するがごとし」と。其(そ)れ之(こ)れ謂(い)うか。
子曰く、※賜(し)や、初めて与(とも)に詩を言うべきのみ。諸(これ)に往(おう)を告げて、来(らい)を知る者なり。

※ 賜=子貢の名前

覚えたい単語

覚えたい単語 学而第一(6)

译文/訳文

论语 テキスト
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子贡说:”贫穷而能不谄媚,富有而能不骄傲自大,(这种人)怎么样?“

Massa
Massa

子貢が言いました。人は例え貧しくても媚び諂うことなく、富んでも自慢することをしない。これをどう思われますか?

论语 テキスト
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孔子说:”这也算可以了,但是,还不如虽贫穷却乐与道,虽富裕而有谦虚好礼之人。“

Massa
Massa

孔子は言いました。これもまた良いでしょう、しかし貧しいとはいえそれを楽しむことや富を得たとは言え謙虚で礼儀正しい人には及ばないのでは無いかい?。

论语 テキスト
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子贡说:“《诗经》上说,‘要像加工骨头,牛角,象牙,宝石一样,切搓它,琢磨它‘,(才能成为精美的器物,)就是讲的这个意思吧?”

Massa
Massa

子貢は言いました。<詩経>では骨や牛の角、象牙や宝石を加工することと同じ様に、切磋琢磨してようやく美しいものになる、この話はこの様な意味ですよね。

论语 テキスト
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孔子说:”赐呀,我可以同你谈论《诗经》了,你能从我已经讲过的话领会到我还没有说到的意思,举一反三。“

Massa
Massa

孔子は言いました。赐よ!お前と同じく<詩経>について語れるなんて。お前は私からすでに聞いた話から私がまだ話さない要点まで理解できる、一を知って多くを知る事ができるな!

评析/考察

论语 テキスト
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孔子希望他的弟子以及所有的人,都能够达到贫而乐道,富而好礼这样的理想境界,在平时对弟子的教育中,他就把这样的思想讲授给学生。

 

Massa
Massa

孔子は彼の弟子および全ての人に貧しくても楽しめる、富を得ても礼節をわきまえる理想の境地に達することを望んでいる。日頃から弟子を教育する中で彼はこの様な思想を学生達に講義した。

 

论语 テキスト
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贫而乐道,富而好礼,社会上无论贫或富,都能做到各安其位,便可以保持社会的安定了。

Massa
Massa

貧しさを楽しむ、富を得ても礼節をわきまえる、社会において貧しい生活或いは豊かな生活であるにしろ、皆がその境地へたどり着くことができれば社会の安定が保持される。

ポイント
社会上无论贫或富 或(或いは)社会において貧しい或いは富むに関わらず

论语 テキスト
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孔子对子贡比较满意,在这段对话中以看出,子贡能独立思考,举一反三,因而得到孔子的赞扬。

Massa
Massa

孔子は子貢に対し比較的に満足しており、この会話の中から子貢は自身で考え一つを聞いて多くを知る事が見て取れる。したがって孔子の賛辞を受けました。

先生と生徒、親と子の関係

孔子と子貢の会話から見えてくるのは、弟子の子貢が師匠から学んだことを自分でさらに考え、他の書物なども用いで学を深めて多くを理解する事ができる聡明な人物であると言うことだけでなく、先生と生徒の関係が学問に対して対等に会話をしていることにあると思います。

孔子は子貢の言葉に対して決して上から目線で物事を語らず、対等な立場からさらに深い意見を語り子貢に気づきを与えています。

私の気づき

この句を読んで、私は今まで子供に何か気付きを与える事ができていただろうか?と考えさせられました。

私はいつも子供のためだと思って「〜しなさい」「〜してはいけません」「〜するべきだ」と言って教えてあげているつもりでいました。

しかしこれは親がただ上から目線で子供を自分の思い通りにコントロールするための言葉であることに気づいたんです。

「コントロール?そんなつもりはない!子供が社会に出て恥ずかしくない人生を生きるために必要な教育であり親の責任だ!!」

と思った方も多いかと思います。実際私もずっとこう考えて子供と接していました。

しかしよく考えてみてください。

私たちを教育してくれた親が生きてきた社会と私たちが生きてきた社会は同じでしたか?

私の親世代は高学歴であれば良い会社に入れて終身雇用で安定した収入を得る事が最良の人生設計だと思われてきましたしその様な社会でした。

ところが私たちの世代ではバブルがはじけて高学歴でも就職する事が難しく、やっとの思い出入社した会社でも業績の悪化を理由にリストラが普通に行われる・・・

そして現在でも同じ事が言えますよね。
15年ほど前にSNSや Youtubeなどを使ったビジネスで成功するなんて事を想像できた人が一体どれだけいた事でしょう?

いたずらばかりしていた子供、TVゲームばかりしていた子供、勉強もせずに外で遊んでばかりいた子供・・・おそらく親からは「くだらない事はやめなさい!!」「そんなことしてないで勉強しなさい!」と叱られた経験もあるかとは思いますが、現在ではそれも立派な仕事にできていますよね。

つまり親が生きてきた社会と子が生きて行く社会は全く別物であり未知の領域であると言うことなのです。

そんな誰もわからない未知の領域に今まで通りのレールを親が一生懸命引いてやっても全く意味がないと思いませんか?

子供の人生を生きていくのは親ではなく子供自身なんですよね。

親が分かったつもりで引いてやったどこに行くともわからないレールを走って道に迷い途方に暮れることになるのは子供です。

親の本当の責任とは子供がどんな社会でも生き抜いていける力を与えることなんですよね。

では親が子にしてあげられることとはなんでしょう?

それは

  • 気づ気を与え
  • 考えさせる時間をやり
  • 決断する勇気と行動させる力を与える事

ではないでしょうか?。

これって親である私も含めて”人”にとって一番必要な事なんだろうなって思うんですよね。

なので今はなるべく沢山子供に興味を持って色々と話を聞き、お互いに気付きを与え、一緒に考えて、決断を支持して、行動できる様にサポートすることにしています。

まだまだ私自身未熟な親だけど子供と一緒に成長する事を喜びに頑張ろうと思います。

Massa

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